アロマセラピーとは |
| アロマ=芳香、セラピー=療法のこ
とで、芳香植物から抽出された精油などを使っておこなう自然療法の一つです。精油の作用(身心に働きかける)が多岐にわたるのと同様に、その有効性を生かす方法もさまざまです。 |
留意・注意点 |
1.アロマテラピーは獣医師による投薬や医療行為に代わるものではありません。
投薬・治療等は獣医師の指示に従い、治療の妨げにならないようにしてください。
2.ワンちゃんの体調や体質、精油および適切な使用法を十分に理解 した上で実践するようにしてください。
3.成分の作用にのみ注目せず、ワンちゃんやオーナーの好みも大切にしてください。
4.トラブルを防ぐために、テスティング(香の好み)やパッチテストは必ずおこないましょう
5.妊娠中や癲癇など、注意が必要な場合もあります。自信のないことや冒険はしないでください。
6.トラブルなど問題が生じた場合は、けっして好転反応などと良いようにすぐに使用を中止してください。
又、速やかに獣医師に相談してください。
7.ネコちゃんなどワンちゃん以外(馬OK)は、精油の代謝(解毒)に必要な酵素がありませんので、精油ではなく
ハイドロゾルを使用してください。 |
スティングとパッチテテスト |
■テスティング(香りのテスト)
*くしゃみ、鼻にしわをよせる、顔をそむける等の拒否反応は、その香りが嫌いか適合しない精油です。
*空腹時は嗅覚が敏感、食後すぐは気分が悪くなることがあります。空腹時と食後のテスティングは避けます。
※犬の嗅覚は人の100万倍以上に優れています。これは香りを強く感じとるのではなく、多くの香りを嗅ぎ分ける
能力を備えているという意味です。 ■パッチテスト
*希釈したトリートメントオイルやハイドロゾルなどは、腹部など被毛の少なく皮膚の柔らかい部位で試します。
*1日〜2日間かけて痒みや赤み、かぶれをチェックします。
*パッチテストは体調や皮膚が健康な時におこなってください。
*皮膚トラブルなどアロマテラピーが適合せずにおこる症状は、精油が原因すると考えられがちですが、ベースオ
イルやアルコールなどの基材が原因となる場合もあります。皮膚が敏感な場合は、同時に基材のパッチテスト
も必要です。 |
精油について |
■精油とは
*精油とは芳香植物の花、葉、実、木部、皮、根、果皮から水蒸気蒸留法で抽出した揮発性の液体でエッセンシ
ャルオイル(Essential oils)とも呼ばれています。
■精油1滴の量
*ドロッパー式 → 約0.05ml(国際標準) / *スポイト式 → 約0.025〜0.03ml
※精油の濃度によって多少異なります。分らない場合は1滴=0.05mlとして考えます。
■精油の適正濃度
*ワンちゃんに使用する際の濃度は、0.5%を上限とします
例:グレープシードオイル10ml+精油1滴(0.05ml)=0.5% |
ベースオイルについて |
■ベースオイル=キャリアオイルとは
*精油を希釈する植物油のこと。精油を皮脂に近い成分をもつ油に混ぜることで皮膚からの吸収を高めます。
*揮発性の精油を揮発しない油に混ぜることで、有効成分の蒸散を遅らせて体内に吸収させることができます。
*ベースオイルは100%天然の植物油にかぎります(お勧め⇒グレープシード、マカデミアナッツ)。
*酸化したオイルは皮膚トラブルの原因になります。高温多湿をさけ、開栓後は早めに使いましょう。 |
ハイドロゾルについて |
■ハイドロゾルとは
*精油を抽出する際に副産物としてできる芳香性の水溶液で、この中には水溶性の精油分も含まれています。
*精油のように凝縮された成分とは違い、水溶性ですから作用が穏やかで禁忌事項もほとんどありません。
*冷蔵庫の野菜室などで保管し、一度開栓したものは早めに使いましょう。(使用期限は半年〜2年です) |
有効成分の吸収と経路 |
■芳香吸引(鼻から大脳へ伝達される)
1 芳香分子を鼻から吸いこむ→2嗅上皮・嗅細胞(香りを認識)→3大脳辺縁系(情動と深く関わる)海馬に記憶
4 内分泌系(ホルモン)や自律神経系に指令を出す視床下部の脳下垂体へと伝達される。
※視床下部は大脳辺縁系とともに喜怒哀楽を感じる部位。香りを嗅ぐだけで感情の起伏や自律神経、内分泌に作
用することになります。
■肺から全身に送られる
1 芳香分子は、空気とともに肺に入る→2肺でガス交換され、血液の流れに乗って全身に届けられる。
■皮膚からの吸収
1 有効成分が皮膚の表皮・真皮に浸透→2血液やリンパ液の流れに乗って体内の各器官に運ばれる。
※テルペン類を多く含む精油を熱めのアロマバスで使用すると、浸透の度合いが増進します。 |